全旅連青年部 異例の書面総会を開く 「情報発信・共有で難局乗り越える」
2020年5月21日(木) 配信
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(鈴木治彦部長)は5月17(日)―19日(火)までの3日間、異例となる書面総会を開催した。鈴木部長は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける業界に対し、「『青年部のおかげで助かった』と言っていただけるような情報を発信する」と今後の方針を説明した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、4月15日開催予定だった2020年度定時総会を延期していた。5月15日のZOOM常任理事会において、3日間にかけて書面決議を行う、書面総会の開催に踏み切った。
鈴木部長は、開催に先立って、総会のあいさつをユーチューブで公開した。新型コロナによる不況の煽りを受けた部員に、「日本だけではなく、世界中の方々が大変な時期を迎えている。この難局を乗り越えていくために、青年部でも色々な情報や活動をホームページで発信している」とし、「ぜひ部員の皆様を通して、各地の宿泊業者に共有してもらいたい」と協力を促した。
同総会の議題は①昨年度事業報告②昨年度一般会計収支報告③青年部基金運用④今年度事業計画案⑤今年度一般会計収支予算案――の5つ。
各都道府県部長がメールで意見・質問を送信し、各委員会に回答をもらう形をとった。最終日の5月19日までに承認の是非をメールで送り、5つの議題すべてが賛成多数で承認された。
監事の講評では、「今は誰しもが厳しい状況に立たされている。全旅連青年部の中で、情報共有できることで助かっている部員も多くいるかと思う。長丁場になるかもしれないが、もうひと踏ん張り、頑張っていきましょう」(渡邉玲緒監事)、「こんな時だからこそ、青年部の情報網を大いに活用してほしいし、多くの先輩や仲間の情報を共有し、見直しをする機会としていただきたい。この困難をともに乗り越えていきましょう」(木村大成監事)と、それぞれ激励の言葉を送った。
□第1回宿フェスが延期 全国大会は来年2月17日予定
他の議題としては、東京オリンピック・パラリンピック期間中の8月に開催を予定していた「第1回宿フェス」の延期を決めた。
「青年部は連合会であり、47都道府県が参加するのが大前提」(鈴木部長)が最大の理由。新型コロナの影響で参加ができない、準備ができないという地域があるのに開催するのは妥当ではない、と委員会の中で意見が一致した。
なお、現時点で宿フェスの中止は考えておらず、来年のオリパラの時期に向けて、新たな準備を進めていく予定だ。鈴木部長は「来年就任する次期部長にしっかりバトンをつなげ、来年の開催に向けて部員全員が一丸となり、協力してほしい」とし、素晴らしい形で成功を収めたいと意気込みを語った。
来年2月17日の第25回全旅連青年部全国大会in東京(同時開催・第5回旅館甲子園)については、東京国際展示場・国際ホテルレストランショー会場内での開催を予定している。
これから先の社会情勢や、東京オリパラとの会場使用の兼ね合いを考え、現時点で不確定な要素が多いことから、情報が確定し次第案内する。