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社員集め勉強会、乳がん経験者受入れに理解(ホテル秀水園)

男性社員も熱心に聴講
男性社員も熱心に聴講

 鹿児島県指宿温泉のホテル秀水園(湯通堂温社長)は昨年12月15日、社員40人を集めて「ピンクリボンのお宿勉強会」を開いた。同ホテルで翌16日に開かれた「ピンクリボンのお宿シンポジウムin指宿」(ピンクリボンのお宿ネットワーク主催)に合わせて、スタッフのピンクリボンと乳がん経験者受け入れについての理解を深めるため実施したもの。

 人工乳房メーカー・池山メディカルジャパンの池山紀之社長を講師に迎え、約1時間にわたって乳がんに関する知識や医療現場の状況などを学んだ。

 あいさつに立った湯通堂社長は「乳がん経験者の女性の方々が、手術の痕を気にして、温泉に入れない、旅に行けないという状況を何とか改善したいと、2012年7月に全国の宿や観光団体、企業が参加してピンクリボンのお宿ネットワークが発足した。私も母や祖母が乳がんという経験から、真っ先にこの会に参画した」とこれまでの経緯を説明。「秀水園は細やかな気遣いで成り立ってきた旅館だ。明日のシンポジウムでは、乳がん経験者も来られる。勉強会で理解を深めて、おもてなしに活かしてほしい」と呼び掛けた。

 池山氏は妹さんの乳がんが「人工乳房を作るきっかけになった」と説明。完成まで3年間かかった苦労を語り、「人工乳房を装着して温泉入浴できる」ことを実証するため、全国の温泉地で展開する「おっぱいリレー」について紹介。「心の傷を埋めるため作っている」と語り、温泉入浴の大事さを訴えた。

 勉強会には女性だけでなく、フロントや調理場の男性社員も参加し、熱心に耳を傾けていた。

池山氏が講演
池山氏が講演

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