渡航制限後、約6割が日本商品の購入増加 「越境EC」中国人ママにアンケート(Onedot調べ)
2020年5月29日(金) 配信
中国最大級の育児動画メディアBabilyを運営委するOnedot(鳥巣知得代表、東京都港区)は、「越境EC」に関する調査を行ったところ、渡航が制限されてから約6割が「越境ECで日本商品を購入することが増えた」と回答した。調査は4月28日(火)~5月7日(木)の間、中国・上海のママ100人を対象に行われた。
渡航の制限以降、中国越境ECサイトの売上は、軒並み上昇した。「天猫国際」は52%増(今年2月対前年同月比)、「苏宁国際」は145%増(今年3月対前年同月比)、「京東国際」は100%増(今年1~3月3月対前年同期比)と大幅に増えている。
「以前と比べて日本製品の越境ECでの購入が増加」したのが全体の58%。減少したのはわずか8%だった。
国別購入商品比較では、他国製品のスコアがあまり変わらないなか、日本製品は60%と断トツ。2位の韓国(44%)、3位のフランス(17%)、4位の米国(16%)を大きく引き離し、日本製品に対する高い需要があることが分かった。
購入が増えた製品は「スキンケア」「メイク」「ボディ・ヘアケア」などの美容品がトップ3となった。
中国では「ポスト我慢消費」という急速な消費回復傾向が見られる。
EC取引が活発になる一方で、77%が渡航制限で並行輸入での日本製品の入手が難しくなったと回答。
旅行ができず、並行輸入品の販路も断たれている今、多くの中国人は越境ECを通じて日本商品を購入していることが調査から分かる。