星野リゾートら、ホテル・旅館ファンド設立 資金支援で観光業の早期回復はかる
2020年6月3日(水) 配信 #星野リゾート #ホテル・旅館 #ファンド
星野リゾート(星野佳路代表、長野県・軽井沢町)と投資銀行のリサ・パートナーズ(成影善生社長、東京都港区)はこのほど、日本国内の宿泊施設を対象とした「ホテル旅館ファンド(仮称)」の組成へ、運営会社「H&Rアセットソリューションズ」を設立した。新型コロナウイルスの影響で需要が減ったホテル・旅館の事業者への資金支援を行うことで、観光・宿泊産業の早期回復をはかる。
同ファンドは宿泊施設の取得・保有を通じて、宿泊事業者の事業承継と事業譲渡支援、オフバランス(簿外取引)による資金調達手段を提供する。星野リゾートは必要に応じて宿泊施設の運営または経営改善支援を担う。
ファンド総額は100億~200億円規模を予定。今後、2020年夏ごろのファンド組成に向け、国内の機関投資家などに対し出資を呼び掛ける。
リサ・パートナーズは日本生まれ日本育ちの投資銀行として、国内各地の180を超える地方銀行などとのネットワーク基盤を保有。企業と債権、不動産の3つのビジネス領域を対象に、投融資とアドバイザリーの2機能をワンストップで提供している。
同社はこれまで、ホテル・旅館の再生関連事業をはじめ、ホテルの自社開発や運営を行ってきた。蓄積してきた宿泊施設に関する知見に基づき、同ファンドに対してアドバイザリー機能を用意する。