憧れの海外旅行
海外渡航自由化50年の今年、国産初の海外パッケージブランド「ジャルパック」も50年を迎えた。1965年に出発したヨーロッパツアーは、今の物価に換算すると約700万円と超高額。しかし、69年のデータによると、参加者の約40%が29歳以下だったという。資産家の令嬢や令息が多かったのだろうが、若者たちの海外への興味がとても強かったことがうかがえる。70年にはハネムーン専用商品もでき、若者はさらに海外への憧れを強くしただろう。時代は高度成長期。海外に行くことを目標にがむしゃらに働いた若者も少なくなかったかもしれない。
ジャルパックは50周年で「世界一周」を企画する。価格は300万円から。中身はどこも行きたいところばかり、憧れそのものだ。今は少し頑張れば海外に行けるが、いつの時代も旅行会社のパッケージ商品は憧れを持てるものであってほしい。
【飯塚 小牧】