新造客船3代目「さるびあ丸」就航
2020年6月23日(火) 配信
東海汽船(山﨑潤一社長、東京都港区)は6月25日(木)、新造客船3代目「さるびあ丸」を初就航する。
2代目さるびあ丸の代替船として、主に東京―大島―利島―新島―式根島―神津島航路、夏季の東京湾納涼船として運航される。
島の海に映える藍色“TOKYO アイランドブルー”を纏ったスタイリッシュな船体が特徴で、美術家の野老朝雄氏が船体のカラーリングデザインを担当した。
船は、全長 118㍍、航海速力 20・0 ノット(約37㌔)。東京都と小笠原村の支援を受け、小笠原まで航行できる仕様に設計した。これにより、小笠原海運が運航する「おがさわら丸」のドッグ入りの際は代替え船として東京―小笠原航路を運航。同航路の交通に空白期間ができることを防ぐ。
旅客定員は1343人で、客室は6タイプを用意した。プライバシーに配慮し、6―10人部屋の1等室と、4―18人部屋の2等和室は、顔の部分をパーテーションで仕切ることが可能。2等椅子席もローカーテンを下すことで仕切りができるようにした。
7階展望デッキは、床を柔らかいゴムチップにし、シートなどを敷き、横になりながら星空を眺められるようにしている。
初就航日は、午後10時に出航し、大島―神津島に向かうスケジュールを変更し、三宅島―八丈島へ向かう2代目「さるびあ丸」と同時刻に東京・竹芝桟橋を出航する。なお、この日の出航を最後に、2代目「さるびあ丸」は定期航路から引退する。
6月18日、内覧会が行われ、小池百合子東京都知事も視察を行った。
山﨑社長は、「同船は、離島ブームの時に就航した『さるびあ丸』の名を受け継いでいる」と新船への期待を語った、
そのうえで、「島には豊かな自然があり、そのなかで育まれた人間性がある。行くだけで心が癒され、体も健康になるので、都会での生活に疲れた人に、(離島観光を)自然のまま楽しんでほしい」とPRした。