イーグルバス、国内初の電気ボンネットバスの運行を開始
2020年6月24日(水) 配信
イーグルバス(谷島賢社長、埼玉県川越市)は6月19日(水)、国内初の電気ボンネットバスの運行を始めた。
川越市の観光地をめぐる観光路線バス「小江戸巡回バス」として使用する。排気ガスが出ず、音も静かな電気バスを導入することで、国際観光都市を目指す川越にふさわしい環境づくりを目指す。
導入車両は、中国の電気バスをベースに、日本で改造した同社のオリジナルモデル。既存ボンネットバスと同様に、蔵の街並みに合うデザインを採用した。既存車両より車体を一回り大きくすることで、車内空間を拡充。乗車定員を増やすとともに、バリアフリーにも対応しており、電動リフトを装備することで車イスによる乗降を可能にした。利用者からの要望が多かったパスモ(交通系ICカード)も導入している。
川越の観光テーマの1つである、「夜の観光」も盛り上げる。
車体は、ライトアップするができ、バス走行時に周辺を青いライトで照らすことで、川越の街を緒的に彩る。さらに、「川越氷川神社 良縁祈願祭」などのイベント時には、出入口フロア上にライトでイベントマークを照射。デザインは、4種類用意した。
もともと電気ボンネットバスバスは、「小江戸川越春まつり」が開かれる3月28日からの運行を予定していた。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行によりイベントが中止となり、延期されていた。
谷島社長は、「都道府県をまたいだ移動の自粛要請が解除されるのに合わせ、運行日を決定した。川越に観光客が戻る一助になれば」と力を込める。
また、アフターコロナの川越の観光に関し、行政と川越市内の事業者が連携して行う「こえよう川越」プロモーションの実施に向けて動いていることも紹介。「市民に勇気を与え、観光客には『川越は安心な場所だから来てください』とPRすることが目的。そのために、今出されている業種別ガイドラインを遵守し、安心安全な地域をつくり、新型コロナウイルスの収束後には、より国際観光都市に近づけられるよう頑張りたい。今回のバスの導入は、その一環」と説明した。
17日には、川越市役所で関係者を招いてのお披露目会が行われた。バス試乗後川合善明川越市長は、「川越の古い街並みに合うバスなので、多くの観光客にお越しいただければ」と期待感を語った。