食と観光が連携、木村さんと女将が大臣訪問
農林水産省が事務局を担う国産農林水産物の消費拡大の取り組み「フード・アクション・ニッポン(FAN)」はこのほど、「食と観光との連携による地元食材魅力発信事業」の展開を開始した。同事業のイメージキャラクターに就任した女優・木村佳乃さんとモデル旅館の女将6人が1月27日、林芳正農林水産大臣を表敬訪問したほか、記者発表会を開き事業を説明した。
表敬訪問では木村さんと女将が林大臣に地元の名産などをアピール。林大臣は、和食が無形文化遺産に登録されたことを受けて、「単に美味しいというのではなく、旬のものを料理することや五穀豊穣への感謝をあいさつに込め、家族みんなで食事をすることなど文化そのものが遺産」と述べた。木村さんは「なるべく家族みんなで食べるようにしています。子供がお米大好きで」と語った。
FANは、国内外で観光・文化面などから日本の食への関心が高まっていることから、観光業界の企業・団体と連携し、地元の食材を活用した食の魅力や意義を消費者に伝え、消費拡大を目指す。事業概要は、宿泊・飲食・製造など観光事業者にパートナーとしての呼びかけを行い、ポスター・のぼりの設置をするほか、メディアを活用し、消費者へPRする。
会見で登壇した木村さんは、「幼かったころにニューヨークに住んでいて、そのころから和食は人気があったが、今ではもっと人気になっている。そんな和食を皆様にPRできる大役ができることに感謝し、またしっかり和食の魅力を伝えていきたい」と力を込めた。
続いて、同事業のモデル旅館のPRが行われた。モデル旅館は、宮城県「松島佐勘松庵」、静岡県修善寺温泉「あさば」、石川県山代温泉「瑠璃光」、京都府嵐山温泉「嵐山辨慶」、岡山県湯郷温泉「季譜の里」、長崎県雲仙温泉「東園」。各旅館は地元食材を積極的に活用しており、同事業のモデル旅館として選ばれた。PRでは、旅館のおもてなしやモデル旅館としての意気込み、地元食材を活用する意義などを語った。