プロデューサー発表 アニメ監督 河森氏ら10人 2025年日本国際博覧会協会
2020年8月3日(月) 配信
2025年の日本国際博覧会(大阪・関西万博)を運営する「2025年日本国際博覧会協会」は7月13日、会場のデザインや運営、パビリオンの構想立案から展示、演出までを担うプロデューサーとして、アニメーション監督の河森正治氏や放送作家の小山薫堂氏ら10人を起用すると発表した。
今回の万博のメインテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を表現する「会場デザインプロデューサー」には、建築家の藤本壮介氏が就任。運営を担う「会場運営プロデューサー」には、05年愛知万博の運営に携わったプランナーの石川勝氏が就く。
また、メインテーマに沿って設けた「いのちを知る」「いのちを育む」「いのちを守る」など8つのテーマ事業を、パビリオンの展示やイベントなどを通じて表現する「テーマ事業プロデューサー」には、8人の有識者を任命した。
「いのちを知る」は生物学者で青山学院大学教授の福岡伸一氏、「いのちを育む」は河森氏、「いのちを守る」は映画監督の河瀬直美氏、「いのちをつむぐ」は小山氏、「いのちを拡げる」は大阪大学栄誉教授の石黒浩氏、「いのちを高める」は音楽家で数学研究者の中島さち子氏、「いのちを磨く」はメディアアーティストの落合陽一氏、「いのちを響き合わせる」は慶応義塾大学教授の宮田裕章氏が担当する。
発表会に登壇した河森氏は「コロナ禍にあって、すべての命はつながっているとあらためて感じた。現在、人類の活動により地球の生態系が大きな危機を迎えているが、我われは選択できる。多種多様な命が共に響き合い、育みあって命輝く未来社会をデザインしていきたい」と抱負を述べた。
会場では、専門的立場から万博運営における助言を行うシニアアドバイザーに、河瀬氏と宇宙飛行士の山崎直子氏が新たに加わることも発表された。シニアアドバイザーは、既に就任している建築家の安藤忠雄氏や落語家の桂文枝氏などを含め計15人となる。
今回は、全体を統括する総合プロデューサーは置かず、シニアアドバイザーがその役を担う。