藤田観光 10月に「箱根小涌園 三河屋旅館」を開業
2020年8月6日(木)配信
藤田観光(伊勢宜弘代表取締役兼社長執行役員、東京都文京区)は10月2日(金)、箱根小涌園(神奈川県・箱根町)の隣地に「箱根小涌園 三河屋旅館」を開業する。
「中国革命の父」と言われる孫文や、画家の竹久夢二など多くの文人墨客が宿泊し三河屋旅館は、1883(明治16)年創業の老舗旅館で、今年藤田観光が取得した。
旅館は、国登録有形文化財の「松竹館」を「本館」とし、フロントのほか、ラウンジやダイニング、大浴場などの共用スペースを設けている。
客室は、「本館」に数多の文人墨客が宿泊した客室を4室、「離れ」は専用露天風呂付でそれぞれ趣の異なる和室2間の客室を4室、4階建の「別館」(旧:霞館)には、露天風呂付客室 5 室、2間続きのスイートタイプ 3 室、スタンダードタイプ 9室を備えている。
事業継承を機に同社は、年配者や外国人旅行者も利用しやすいよう客室をベッドスタイルに変更するほか、外観を損なわずに防音、断熱効果を向上させるサッシの導入、水回りの刷新など改修工事を実施。歴史ある趣は変えずに、より快適な滞在を整える。
食事は、夕食、朝食ともに本館のダイニングで「箱根小涌園 天悠」の総料理長が監修した季節の創作料理を提供する。
朝食は相模湾や箱根周辺の山海の幸を用いた和定食を提供する予定。夕食は箱根小涌園リゾート内にある鉄板焼やしゃぶしゃぶを味わえる「迎賓館」や、寿司・すき焼き会席を楽しめる「貴賓館」、箱根小涌園ユネッサン内の各種レストランを利用することも可能だ。