【特集No.561】東旅協 城北地区が視察会開く 厳格なコロナ対策の現場を体験
2020年8月19日(水) 配信
東京都旅行業協会の城北地区(小松信行地区長)は7月30日(木)、バス会社や受入施設の新型コロナウイルス感染防止策を視察する「コロナ感染対策ガイドライン実体験研修」を行った。受入施設が全国旅行業協会(ANTA)や日本バス協会、各自治体などのガイドラインから、さまざまな対策を講じるなか、「厳格に対策を実施している施設を見学することで、参加した会員各社のセールスに生かしてもらたい」(小松信行地区長)と企画した。今回は山梨県内の施設を訪れ、同行取材した。
【木下 裕斗】
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□安心・安全な旅の提案へ
各受入施設の新型コロナウイルス対策は、全国旅行業協会などの業界団体をはじめ、消費者庁などの官公庁のガイドラインを基に、策定されている。屋内・屋外施設のほか、飲食の際のマスク着脱など、それぞれの特徴を踏まえて実施される。さらに、一部の受入施設は、利用者に安心して利用してもらうため、ガイドラインよりも厳しい対策を講じている。
バスの出発直後には、小松地区長が「とくに厳しい対策を講じる施設を視察することで、企画の参考にしてほしい」と開催の趣旨を語った。
次いで松本真夫指導調査広報委員が「旅行会社がこれまでのツアーとの違いを知り、消費者に実情を伝え、商品の販売につなげてほしい」と呼び掛けた。
訪れた施設は県立リニア見学センター(都留市)と河口湖ハーブ庭園(富士河口湖町)、里の駅いちのみや(笛吹市)、華やぎの章・慶山(笛吹市)、一古園(甲州市)、シャトー勝沼ワイン(甲州市)。
座席は2席1人利用 指標以上の厳格さ体験
参加者27人は、東京都豊島区の池袋駅を午前8時に出発した。
移動には、東京ヤサカ観光バスの57人乗り大型バスを利用。原則、座席は2席を1人で使った。
車内では初めに、参加者に対し、体温や連絡先、氏名などを記載する健康チェックシートを配布した。同シートは、ANTAが策定した「旅行業における新型コロナウイルス対応ガイドライン」に基づき作成されたもの。ツアーでは、添乗員が参加者に配ることが推奨されている。……
【全文は、本紙1803号または8月26日(水)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】