営業損失64億円 コロナ影響で減収減益に 日旅連結中間決算
2020年9月1日(火) 配信
日本旅行がこのほど発表した2020年度中間期(20年1~6月)の連結決算によると、営業収益は前年同期比60・4%減の100億6800万円と大幅な減収となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、営業損失は64億4100万円(前年同期は1億円の利益)と赤字に転落した。
経常損失は63億5200万円(同5億6500万円の利益)、中間純損失は58億9500万円(同4億5500万円の利益)と赤字を計上した。
当期は新型コロナ感染拡大の影響で、全マッハ・ベストツアーの催行中止や全店舗の臨時休業を実施するなど、事業運営を大幅に縮小した。
一方で、社員の一時休業や在宅勤務にも取り組み、コスト削減に努めた。
部門別(単体)にみると、国内旅行の販売高は、同65・5%減の470億2200万円。団体が同70・1%減、赤い風船が同61・2%減と低調に推移した。営業収益は同60・6%減の55億6300万円だった。
渡航中止勧告や、ツアー催行中止で全体的に落ち込んだ海外旅行の販売高は、同77・5%減の134億8000万円、営業収益は同75・3%減の10億4000万円。
訪日を含めた国際間の流動が停止し、インバウンドの受注がなくなった外国人旅行の販売高は、同71・6%減の65億5200万円、営業収益は同71・7%減の8億2100万円。
通期連結予想については、新型コロナ感染症の終息時期が予測不能であり、「当社グループに及ぼす影響を見極めることが困難」とし、現時点では未定とした。