箱根でリゾートワーク 箱根が持つ強みを一まとめにし、新しい働き方に対応した観光を提案
2020年9月7日(月) 配信
神奈川県と箱根DMO(箱根町観光協会)は来年3月まで、箱根リゾートワークプロジェクトの実証実験を進めている。
昨年相次いで発生した自然災害と、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって観光客が減少するなか、ウィズコロナ時代の働き方に対応した宿泊事業者の経営の後押しをするとともに、ワーケーションの推進によって、平日・閑散期の客室稼働率の向上を促すことが狙い。
期間中、利用者や、宿、企業などに対して、アンケートを実施し、今後の観光施策にもつなげていく。
箱根町観光協会の佐藤守専務理事は、「東京、神奈川で働いている人がターゲット。温泉や自然など、箱根が持つ強みを一まとめにし、新しい働き方に対応した観光を提案することと、コロナ禍での新しい宿泊形態を作ることが狙い」と語った。
9月1日(月)からは、リクルートライフスタイル(淺野健社長、東京都千代田区)が運営する旅行予約サイト「じゃらんnet」に箱根リゾートワークの特設サイト「リゾートワークin箱根」を開設した。箱根の魅力と併せてワーケーション向け宿泊プラン「リゾートワーク応援プラン」を紹介する。
対象期間は、9月1日(火曜日)宿泊分から3月15日(月曜日)宿泊分までで、ワンドリンクサービスなどのお得な特典付や、長期滞在型などさまざまな宿泊プランを用意している。
神奈川県国際文化観光局観光部国際観光課の三浦昌弘課長は、「県内有数の観光地・箱根は、都心からのアクセスが良く、四季折々の自然や温泉のほか、博物館・美術館など、ワーケーションに適した絶好の環境。今後、ワーケーションの普及に向けては、利用する側の企業の理解が大切であるため、旅行会社と連携することで、彼らがもつ法人顧客に対して周知していきたい」と意図を説明する。
「ワーケーションは、仕事と余暇で成り立つ。余暇を充実させるために、温泉や美術館など、箱根滞在したくなるコンテンツを発掘し、紹介していきたい」と力を込めた。