バリーズ、Z世代の力で旅行需要回復を プロジェクト始動
2020年9月10日(木) 配信
海外旅行に特化したデジタルメディア「TabiMUSE(タビミューズ)」を運営するバリーズ(野々村菜美CEO、港区)は9月1日(火)から、Z世代(現16~23歳)の力で旅行需要回復を目指すトラベルプロジェクトを本格的にスタートした。
将来、消費の中心を担うZ世代の消費行動や旅行スタイルを研究し、旅行業界に情報提供することで業界全体の機運を高めていく。併せて、同プロジェクトに賛同するツーリズム事業者や団体も募集する。
既に、オリエンタルホテル東京ベイとホテル椿山荘東京、ベルトラとの協業が決定している。バリーズに問い合わせをした企業・団体には、Z世代の特徴をまとめた「Z trip Book」を進呈する。
Z世代への理解を深めたい宿泊施設やDMO、旅行会社などと情報共有するとともに、同社と学生らプロジェクトメンバーが課題解決に向けた提案も行う。
Z世代の傾向を知ることは、未来の顧客層へのアプローチ方法を考案するきっかけになる。「Z trip Book」によると、SNSを楽しむミレニアル世代(現24~39歳)に対し、Z世代はSNSに疲れを感じているという。SNSの使い方もミレニアル世代は「発信」、Z世代は「情報収集」と隔たりがある。
プロジェクトには、女子学生6人も参加。いずれも大学で観光学を学び、なかには観光業界への就職が決まっている学生もいる。だが、業界の将来に不安を抱く人も少なくない。今回のプロジェクトは、コロナ禍により打撃を受けた観光業に対して、若年層に改めて前向きに捉えてもらいたいとの思いも込められている。