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「空海の長安往還の旅」をテーマに竹村牧男氏が講演 日本国際観光学会「精神性の高い観光研究部会」が勉強会

2020年9月23日
編集部:増田 剛

2020年9月23日(水) 配信

竹村牧男氏が「空海の長安往還の旅」をテーマに講演

 日本国際観光学会(会長=島川崇・神奈川大学教授)の「精神性の高い観光研究部会」は9月14日(月)、東京都内で仏教研究者の竹村牧男氏(前東洋大学学長)を招き、「空海の長安往還の旅」をテーマに勉強会を開いた。講演はZoomでのライブ配信も行った。

 前回の勉強会は、「一遍上人」をテーマに同氏が講演。大好評だったため、今回は空海(弘法大師)に焦点を当てた。竹村氏はこのほど、「空海の哲学」(講談社現代新書)を執筆している。

 島川会長は、「名もない修行僧だった空海が長安で何を学び、何を日本にもたらしたのか。1200年以上も前に命懸けで旅をした空海に想いを馳せ、現代における心のあり様を考えるきっかけにしたい」と勉強会の趣旨を述べた。 

 登壇した竹村氏は、観光的な視点から「空海の熱烈な信仰者は、(空海が)中国の福州の港に着いてから長安までの道のりを追体験しながら旅をする方々もいらっしゃる」と紹介。「国内では、空海が巡った史跡や、伝承を観光に結び付けていく企画も観光業界では多く見られる。思想・文化、学問・科学など幅広い分野で抜きんでていた空海がどのような人物だったか。背景を知ることで、少しはお役に立てれば」と語った。

 また、「空海の強い精神力は、現代人の『人生の旅』の過程でも参考になるのではないか」と述べ、空海の生い立ちから、密教の大法を求めての入唐、その後、青龍寺東塔院の和尚、恵果阿闍梨との出会い、2年の留学後の帰国、高野山開創までの経緯を細かく説明した。講演後には、出席者からのさまざまな質問にも答えた。

 なお、精神性の高い観光研究部会は、来春にも再び竹村氏を招き、「空海の即身成仏」をテーマに勉強会を開く予定だ。

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