KNT首都圏、「Remote(リモート)修学旅行」売り出す オンライン拝観も
2020年9月25日(金) 配信
近畿日本ツーリスト首都圏(KNT首都圏、大原浩社長)は9月23日(水)から、首都圏エリアの中学校を対象に「Remote(リモート)修学旅行」を売り出した。オンラインとリアルを駆使し、ウィズコロナ時代の新たな旅行スタイルとして提案していく。
主な特徴は①吉本興業所属の芸人が総合司会②オンライン薬師寺拝観③「らくたび」がプロデュースするクイズ大会④文化体験プログラム――のメニューを柱に、すべてまたは一部を学校の希望に応じて提供する。
リアルの修学旅行の主な訪問地である京都や奈良を、各学校の教室や体育館に再現。吉本興業所属の芸人がオンラインで登場し、修学旅行がスタートする。オンライン薬師寺拝観は、クラウドサービス「Zoom」を活用し、薬師寺の僧侶が法話や境内の案内を行う。文化体験プログラムは、オンラインで講師の解説を聞きながら、伝統文化を体験。漆器や舞子鑑賞、狂言など、15のコンテンツを用意している。
拝観やクイズ大会など、1メニューの所要時間は50分~1時間で、学校の標準的な授業時間に合わせて構成している。すべてのメニューを実施した場合、午前中の1~4時間目の授業時間に相当の約3時間40分を要する。料金は、1人5000円と文化体験プログラム代(1100~4800円)となる。
同社団体旅行部の担当者は「今春、新型コロナウイルス感染拡大の影響で修学旅行が中止になった3年生を中心に、既に6校から申し込みをいただいている。今後の状況をみながら全国に展開していく」と期待を寄せた。