10月1日、ホテル椿山荘東京で「東京雲海」の一般公開始まる
2020年9月25日(金)配信
ホテル椿山荘東京(東京都文京区)は10 月 1 日(木)、「東京雲海」を一般公開する。
ノズルを用い雲や霧と同じ10~20㍈の細かい水の粒を均一に発生させることで作られる、日本最大級の霧の庭園演出。庭園全体の4分の3が雲海に包まれ、建物から庭園を見下ろすと幻想的な景色を望むことができる。
雲海の演出は朝、昼、夜の一日に数回(数分程度)行われる。天気や季節、湿度、風に影響され、見るタイミングによって異なった景色を生み出すという。
庭園を散策している人が少ない早朝と深夜には、雲海の量を増やした大雲海を発生させる。
両時間帯の大雲海が楽しめるのは宿泊者のみとなることから、部屋から大雲海を楽しめる宿泊プランも造成。このほか、ホテル内各レストランでの雲海をイメージしたディナーコースの提供や、期間限定スイーツの販売、野外ディナーイベントなども実施する。
東京雲海は、ホテル椿山荘東京が同日からスタートする「庭園プロジェクト」の一環として行われる。
同プロジェクトは開業70周年を迎える2022年に向けて進められるもので、現代技術を活用した演出と、受け継がれてきた想いを掛け合わせたさまざまな企画を実施。メインプロジェクトに、「椿山」復活プロジェクトを掲げている。
ホテルが位置する場所周辺(東京都西北部目白台)は、江戸時代の地誌などによると、南北朝のころには既に椿が自生する景勝の地で、「つばきやま」と呼ばれていたという。ホテルではこの当時の「つばきやま」の景観の再現に挑戦するべく、1万本の藪椿を植樹。今年は1千本を植樹する。
ホテル椿山荘東京はこのほか、同プロジェクトとして「千の光のライトアップ」や「聴蟲(むしきき)&時の鐘」やオーディオガイドの提供開始など、併せて6つの取り組みを展開
。「千の光のライトアップ」は、2008年に開始した庭園のライトアップの12年ぶりのリニューアルで、木々を一本一本丁寧に1千灯の LED投光器でライトアップすることで、都会のイルミネーションとは一線を画したやさしい光で、庭園の魅力を映し出すという。