「公衆手洗い場」でおもてなし、銀座から始動 自由に手が洗える環境を整備 WOTA
2020年9月28日(月) 配信
水処理装置の製造開発などを手掛けるWOTA(前田瑶介社長、東京都文京区)は9月25日、「公衆手洗い推進パートナーシップ」を発足した。同社が代表幹事となり、パートナー企業や賛同団体、自治体らと共に街中で自由に手が洗える環境を整えていく。第1弾として、同日から東京・銀座の街で「WELCOME WASH GINZA」を始動。おもてなしの1つとして、商業施設などに新規や既存含めて約100カ所の手洗い場を整備した。
今回のパートナーシップの背景には同社のアンケート調査で、出先で手洗い場に困っている人が約8割にのぼることなどがある。同日、会見を開いた前田社長は「公衆手洗いの社会実装を推進するまちづくりのパートナーシップ」と紹介。「公衆手洗いを通じて市民と事業者、社会の三方よしのまちづくりを目指す。市民一人ひとりの健康維持の行動を面でつなげ、経済活動の活性化と社会の公衆衛生の改善を両立させたい」と意気込んだ。
具体的には誰でも無料で手が洗える設備の開放と、手洗い場所のマップ化とサインの導入、衛生備品の補充や清掃などを行う。
会見には銀座の商業施設や事業に賛同する団体らも参加し、事業への期待や参加の理由などを語った。
新設の手洗い場は、同社の水道に依存しない独立型の手洗いスタンド製品「WOSH」も導入する。内部で飲料水基準に準じた再生処理が行われ、20㍑の水があれば、繰り返し使用できる。前田社長は「独自技術などにより、浄水場の機能を数十分の一のコンパクトにして詰め込んだイメージ」とアピール。メンテナンスも水の補充やワンタッチのフィルター交換のみで極めて簡易なことを強調した。
なお、WOSHには今や「第3の手」と呼ばれるスマートフォンのUV除菌機能も搭載する。手を洗っている約30秒間で、スマホの表面についた菌の99.9%以上が除菌可能という。