フィンランド大使館、パビリオン公開 両国の関係強化はかる
2020年10月2日(金)配信
フィンランドを体感できる「メッツァ・パビリオン」が10月6日(火)、東京都港区にある駐日フィンランド大使館敷地内で正式にオープンする。同大使館はこれに先立ち9月29日(火)、フィンランド・ヘルシンキと中継を結びプレス発表会を開いた。
メッツァ・パビリオンの「メッツァ」は、フィンランド語で「森」という意味。木造建築の同施設は、サステナビリティ、自然、テクノロジーを主なテーマとする。フィンランドのデザインや建築、テクノロジーを融合させた初の試みを盛り込み、2021年12月までの15カ月間の会期中、企業イベントや文化的なイベントを開催する。
日本のパートナー企業とのコラボレーションや、日本とフィンランドのビジネス強化をはかるプラットフォームを目指す。21年夏に延期した東京オリンピック・パラリンピックの期間中は、オリンピックチームのナショナルパートナーハウスとして稼働するという。
ペッカ・オルパナ駐日フィンランド大使は「東京オリンピック・パラリンピックに合わせて、フィンランドの存在感を高める特別なものを作りたい考えから始まった。結果的にフィンランドのプロモーションとして、日本だけでなくアジア地域で最大のものとなった」と明言。あわせて会期中は、フィンランドの技術やノウハウ、サービス、製品を披露し、パートナーシップを構築する数百のイベントが企画されていると伝えた。
「本プロジェクトの場所として東京が選ばれたのは偶然ではない。日本とフィンランドの関係は本当に良好で温かく、デザインや質の尊重、持続可能性、自然への親近感など、両国には多くの共通した感性や国民性がある。こうした要素は今後パビリオンで皆さんに触れていただけることだろう」(オルパナ大使)。
なお、メッツァ・パビリオンは企業がイベント会場として使用するほか、一般も来場できる。10~12月にオープンハウスイベントを予定し、10月中旬からフィンランドの魅力を紹介するセミナーやウェビナー、展覧会などを順次予定。また、11月の3連休にフィンランドのスポーツ「モルック」を体験するイベントも企画しているとした。