岩手県二戸市でクラフトジンとクラフトウォッカの製造開始 県産の漆や炭を使用
2020年10月13日(火) 配信
51の国と地域に日本酒を輸出している南部美人(久慈浩介社長、岩手県二戸市)は2021年、二戸市内で新たにクラフトジンとクラフトウォッカの製造を始める。年内に新たな製造拠点を立ち上げ、来年3月ごろの販売開始を予定している。
同社は今年、新型コロナウイルス感染症への対応で消毒アルコールの生産に乗り出した。消毒アルコールの生産と同じ製法によりスピリッツ類の製造が可能なことから、ジンとウォッカの製造もスタートすることを決めた。
日本一の生産量を誇る二戸市の特産品で今年、文化庁の日本遺産に認定された漆の樹皮をクラフトジンのボタニカルに使用。クラフトウォッカは、岩手県北振興のパートナーでもある久慈市が日本一の生産量を誇る炭(岩手産白樺の活性炭使用)でろ過する。
価格はジン4千円台、ウォッカ2千~3千円を想定し、各1万本ずつの生産を予定している。国内だけでなく、日本製品に関心の強い海外にも販売する。