ANTA、全旅協旅行催行中止保険を創設 自然災害などによる催行中止時の損失を補償
2020年10月15日(木) 配信
全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長)は10月15日(木)から、「全旅協 旅行催行中止保険」の取り扱いを始めた。近年、台風や大雪などの自然災害の発生で交通機関の運休や欠航などが多発し、旅行の催行が中止されるなか、企画旅行商品のキャンセル料を利用客に請求できない旅行会社の損失を補償する。自然災害など不測の事態のリスクに備え、中小旅行会社の経営安定をはかる狙い。
同保険の契約者はANTA。被保険者は同会の正会員で、掛け金を支払い、加入する。ツアー単位での申し込みが可能だ。保険会社は会員が企画した募集型企画旅行または受注型企画旅行が、不測かつ突発的な事由により催行中止となった場合に保険金を支払う。
具体的な対象事由は、台風・大雪などによる交通機関の運休・欠航と道路の通行止め、宿泊施設の営業不能のほか、地震と噴火、津波、暴動、テロ、目的地の甚大な被災。支払保険金は催行を中止した企画旅行代金の10%となる。
引受保険会社は東京海上日動火災保険で、保険代理店は旅行ビジネスサポート(TBS)。