複合災害の教訓伝える 福島県に伝承館が開館
2020年10月21日(水)配信
福島県双葉郡双葉町に9月20日、「東日本大震災・原子力災害伝承館」が開館した。24万点にも及ぶ資料など、複合災害の記録と教訓を生かし、震災の記憶の風化防止のための情報発信を行う。
建物は地上3階建て、敷地面積は約3万5千平方㍍。展示エリアでは最初に、床を含めた7面のスクリーン映像で、東日本大震災前後の映像を紹介する。続いて、地震や津波、それに続く原発事故の経過、避難生活や国内外からの注目などを振り返る。また、「古里の日常」が一変した県民の想い、さらには復興への挑戦など、時系列に沿ったコーナーが続く。
教育旅行や防災学習の受け入れにも力を入れる。解説を聞きながらのフィールドワークや語り部講話を通じて、参加者が主体的に学び、考えることを促す。プログラムのアレンジにも柔軟に対応する。
入館料は大人600円、小中高校生300円(20人以上の団体は2割引き)。小中高校生が学校教育の一環として訪問する場合、事前申請し認められると入館料が免除される。駐車場は大型バス10台、乗用車100台を収容。