北海道・洞爺湖温泉でワーケーション体験 地元関係者と意見交換も 観光庁
2020年10月21日(水) 配信
観光庁は10月15(木)~16日(金)に、観光庁職員のワーケーション体験を北海道・洞爺湖温泉で実施した。ワーケーションの普及促進に向け、ワーケーション受け入れに積極的な北海道と協力し、現地関係者と意見を交わした。
意見交換では、町全体でワーケーションに取り組むことは、誘致企業が「将来的に地域づくりの担い手になる」と、地元関係者が期待を込めた。一方、Wi―Fi環境の整備やWeb会議参加時の防音対策など、当該企業のニーズの把握・対応が必要になる。また、企業誘致に係るPRやマッチングも課題とした。
行政同士だけではなく、自治体内の宿泊施設や、観光協会などの組織をまたいでの連携が「プラン作りに生きるのでは」と具体的な提案も出された。
1日目のアクティビティ視察では、洞爺湖でカヌー体験をした。体験した職員は、「仕事と休暇を即座に切り替えて満喫できる時間の使い方はワーケーションならでは」と実感を語った。
滞在地でのテレワークを体験した職員は、「普段とは異なる快適な緊張感と高揚感のもと、集中力の高まりを感じることができた」や、「都会の喧騒やストレスを感じない中での業務は、クリエイティブな発想が期待でき、生産性向上につながる」など、好意的なコメントを寄せた。
今後の課題として、ワーケーションは旅行に仕事を持ち込むのではなく、「気兼ねない(長期)休暇の取得を推進するもの」という認識を、職場内で共有する必要があると確認した。