温泉利用の相談会、ピンクリボンの日開く(吉川屋)
ピンクリボンのお宿ネットワーク(リボン宿ネット)の会員施設の「匠のこころ吉川屋」(福島県・穴原温泉)は3月9日、乳がんで乳房を失った女性に気軽に温泉を利用してもらうための相談会「第1回吉川屋のピンクリボンの日」を開いた。参加は無料で、65人が集まった。
当日は、オーダーメイドの人工乳房を製作している池山メディカルジャパン(愛知県名古屋市)の池山紀之社長が「乳房再建の最新情報」をテーマに講演を行い、乳がんの再建手術について最新事例を挙げながらわかりやすく解説した。
昼食時には、吉川屋の隈本辰利料理長がこの日のために特別に調理した限定メニュー「からだの中から美しく元気になるランチ(1人3千円)」を希望者に提供し、色鮮やかなオリジナル創作料理膳に参加者から感嘆の声が上がった。お品書きの可愛らしいイラストは絵心もある隈本料理長が自ら筆をふるった。
午後は池山メディカルジャパンの協力で人工乳房を装着しての温泉入浴体験のほか、入浴着(湯あみ着)やウィッグを着用しての入浴体験、個別の相談会などを行った。
なお、同相談会には福島県郡山市の星総合病院に勤務する乳がん看護認定看護師2期生の藤田由紀さんも参加した。
問い合わせ=電話:024(542)2226。