凸版印刷、ARとVRで再現 古代出雲大社の高層神殿
2020年11月16日(月)配信
凸版印刷(麿秀晴社長、東京都千代田区)と山陰中央テレビジョン(田部長右衛門社長、島根県松江市)はこのほど、古代の出雲大社(島根県出雲市)の荘厳な姿が見られる「古代出雲大社高層神殿AR・VR」を制作した。同コンテンツは11月16日(月)から、凸版印刷が展開する体験型VR観光アプリ「ストリートミュージアム」で公開。現地の出雲大社で再現された、古代の出雲大社を鑑賞できる。
出雲大社は、本殿の高さが約24㍍。出雲大社の社伝によると、平安時代(古代)のころは2倍の16丈(約48㍍)あったと伝えられている。2000年に、本殿の南側で3本1組の巨大な柱が発掘され、かつての巨大な出雲大社を支えていた可能性が高く、高層神殿の存在を裏付ける発見とされた。凸版印刷は今回、これまで培ってきたAR・VR技術を活用して制作。今では見ることができない、平安時代の出雲大社が復元したかのように体感できる。
凸版印刷がAR・VRコンテンツの制作と、「ストリートミュージアム」の提供を担当し、山陰中央テレビが制作統括・演出を担当している。同コンテンツは日本語のほか英語、中国語、フランス語で鑑賞可能。これにより、実際の出雲大社をより楽しく体験し、出雲大社の魅力を深く感じてもらうことで、観光客・参拝者数の増加を目指す。
「古代出雲大社高層神殿AR・VR」で体感できるコンテンツは3つ。出雲大社の「東神苑」で、実寸大の古代出雲大社高層神殿を体感できるARコンテンツと、出雲大社の「西神苑」で夕暮れの古代出雲大社高層神殿を体感できるVRコンテンツ。最後に同じくVRコンテンツで、島根県立古代歴史博物館(島根県出雲市)で現代に溶け込んだ出雲大社高層神殿を鑑賞できる。
なお、アプリは無料でダウンロードできる。