「出張」の国際比較調査 今後の出張、日本では心配の声多数
2020年11月17日(火)配信
出張・経費管理のクラウドサービスを提供するコンカー(三村真宗社長、東京都中央区)は11月16日(月)、「年に3回以上出張に行く」と回答した世界の23マーケットを対象に実施した、「出張」に関する国際比較調査を発表した。各国のデータを比較することで、各マーケットにおけるウィズコロナ時代の出張への考え方を明らかにした。
□出張における“ニューノーマル”とは
「出張における“ニューノーマル”になりそうなもの」については、マスクの着用、体温測定、ソーシャルディスタンスなどが挙がった。日本、海外問わず、新型コロナウイルスの影響下で日常となった習慣が、そのまま「出張におけるニューノーマル」として定着していくと考えている人が多いことが分かる。
「次に出張に行くとしたらどのような感情になりますか」については、世界では「楽しみだ(32%)」という回答が約3分の1を占めるなど、ポジティブな反応が上位にみられた。一方、日本は「楽しみだ」と回答した人は17%に対し、「心配だ(41%)」「不安を感じる(38%)」と答えた人が多く、まだまだ不安な気持ちが根強いことが伺える。
具体的に「出張が再開した際、一番不安に感じること」に対しては、「自分が体調不良になること(60%)」「家族にうつしてしまうこと(56%)」「周囲の人が感染しているかどうか分からないこと(47%)」など、自分の感染はもちろん、周りの人への感染拡大を懸念する声が多くみられた。
□コロナ禍でも気になるのは、自分の安全よりビジネス
「出張に行くとき、あなたにとって一番重要だと思うこと」に対し、世界平均では「自分の身の安全と健康(38%)」が1位だったが、日本では「出張の目的が果たされること(32%)」が1位となった。日本では昨年も同様に、「出張の目的が果たされること(43%)」が1位となったが、新型コロナウイルス流行下でも「出張の目的が果たされること」が「自分の身の安全と健康(28%)」と並んで大事だと考える、日本人の気質が伺える。
□世界的に、ビジネスでの「出張」は重要な役割を果たす
「出張がなくなったことで、企業にネガティブなインパクトがあるか」に対して、世界平均で92%の人が「あると思う」と回答した。日本だけでなく世界的にリモートワークが進んでいるが、ビジネスにおいて「出張」は、やはり重要な役割を果たしていることが分かった。
同調査は6月9~10日までの2日間、世界の23マーケットの4850人を対象に、インターネットで実施した。