落ち込む需要の回復へ 屋形船東京都協同組合が情報共有会開く
2020年11月20日(金) 配信
屋形船東京都協同組合(佐藤勉会長、52事業者)は11月5日(木)、東京都内で情報共有会を開き、感染症防止策の講習と11月21~23日に実施する無料試乗会の手順を確認した。各船宿で実施している感染症対策を再度基本から確認し、より高いレベルの感染症対策の実施につなげることが目的。11月の3連休に行う無料試乗会で、共有した感染症対策を乗船客に提供し、屋形船の感染症対策への取り組みを屋形船の魅力とともに発信し、落ち込む需要の回復につなげる。
加盟する各船宿が参加する11月21~23日の無料試乗会は、①お台場②日の出③桜橋④葛西臨海公園――4つの周遊コースを用意。日の出コースでは隅田川を通り、湾岸のタワーマンション群や豊洲市場、東京オリンピックの選手村を水上から観覧する。
船内では、船着場ゆかりのお菓子でもてなすほか、ガイドによる景観解説も行う。乗船時間は約1時間。各船宿とも船内やデッキおよび船内備品のアルコール消毒と船内の換気を随時実施。ソーシャルディスタンスを確保する取り組みとしては、使用できる席数は半分に減らし、席と席の間隔を空けるだけではなく、非対面になるよう配席する。
情報共有会と無料試乗会は、東京都中小企業団体中央会の支援を受け実施する、「感染症対策・ITによる安心安全な屋形船利用促進プロジェクト」の一環。同プロジェクトは「感染症対策」と「IT導入」を通じ、販路の拡大と需要回復をはかることが狙いだ。