京都丹後鉄道にVisaタッチ 日本で初めて鉄道へ導入
2020年11月20日(金) 配信
三井住友カード(大西幸彦社長)とビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa、スティーブン・カーピン社長)は11月25日(水)から、次世代決済プラットフォーム「stera」を活用し、日本で初めて鉄道にVisaのタッチ決済を導入する。WILLER(村瀬茂高社長)が運営する京都丹後鉄道で取り扱いを開始する。
乗降情報から運賃計算を行う、距離制運賃に対応した決済ソリューション提供の第1弾。均一運賃へのタッチ決済対応は7月29日(木)から茨城交通が運行する高速バスで導入を開始したが、距離に応じて変わる距離制運賃への対応も始める。
steraとQUADRAC(高田昌幸社長)の公共交通機関向けシステムを連携することで、運賃計算やリスク管理、企画券などさまざまなサービスをクラウド経由で提供することが可能という。乗降時にVisaタッチ決済に対応したクレジットやデビットなどのカード、スマートフォンを車内、駅構内設置の決済端末にかざすだけで乗降ができ、スムーズかつ安心・安全に利用できる。
同サービスは日本のさまざまな料金体系の公共交通機関へ対応可能。アフターコロナで訪日外国人観光客が回復した際にも、運賃支払いがスムーズになり、快適な移動を提供できるとアピールする。
なお、Visaによると、全世界の対面取引の43%がタッチ決済で行われており、世界の500以上の都市の公共交通機関でVisaタッチ決済導入プロジェクトが進行しているという。日本でもタッチ決済を広げ、非接触の買い物や移動を可能にすることで、安全性と利便性を両立させたい考え。