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「日本の旅文化を創る会」へ、朝日旅行協力会が名称変更

2014年4月1日
編集部
佐藤好億会長
佐藤好億会長

 朝日旅行協力会(佐藤好億会長、466会員)は3月19日、東京都内で2014年度第47回通常総会を開いた。時代の大きな転換期を迎え、新たな変革を自ら起こす強固な組織づくりに向け、47年間続く会の名称を「日本の旅文化を創る会」に変更した。厳しい時代のなかで生き残りに向けて同会は、朝日旅行との協力体制の独自性の伝統を残しながら、“目的意識を明確にした”名称で、「個」から「組織のブランド力」で戦う会員組織を目指していく構えだ。
【増田 剛】

 
 
 
「組織のブランド力」で生き残る

 佐藤会長は冒頭、「朝日旅行協力会がJTB傘下になって今年で6年目を迎えるが、長い歴史のなかで、残さなければならないものや、失くしてはならない思いがある一方で、厳しい環境のなかで変革が必要なものもあり、会員の皆さんとともに確認していきたい」とあいさつした。そのうえで「我われの宿は地域の文化を作っている存在であり、これを今後も継続していかなければならない。我われが今、なすべきことはなにかを考え、10年先、20年先の『日本の旅文化の創造』へ、心を一つにして向かっていきたい」とし、47年間続いた「朝日旅行協力会」という名称を「日本の旅文化を創る会」へと変更することについて理解を求めた。

朝日旅行の井沢啓社長
朝日旅行の井沢啓社長

 名称変更に違和感を訴える一部会員もいたが、朝日旅行の井沢啓社長は「協力会のそれぞれの部会の有するブランド力を、より大きな相乗効果を生む組織へと進む道を考えるときに、協力会の皆さんと同じ方向だと思う」と述べ、「一つの方向に向かうことのできる組織名になれば、より強固な組織になれるという思いで、会社としても、発展的な変更ということで協力会の会員とともに名称変更を決断したい」と語った。

 さらに、井沢社長は「厳しい環境の中で、次のステップを踏むには何かを変える決断をしなければならない。今変えないと将来に禍根を残すものであれば、決断が必要だと思う」とし、「朝日旅行はJTBグループの一員であるが、47年間の歴史、独自性を堅持すべきであり、それぞれのブランドが一つにまとまればもっと大きなブランドとなって皆さんも戦いやすくなると思う。生き残るためにどう戦い、お客様にアピールし支持されていくか。変化へ対応だけでなく、変革への挑戦を皆さんとともにやっていきたい。朝日旅行もこの方向で邁進していきたい」と力強く語った。

 今年度は「日本の宿を守る会」(48会員)、「日本秘湯を守る会」(182会員)、「日本の食文化を守る会」(17会員)、「日本文化遺産を守る会」(27会員)、「日本源泉湯宿を守る会」(45会員)の5つの部会が宿泊キャンペーンの展開など、それぞれの部会ごとに新たな事業に取り組んでいく。

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