女神から堕天使へ
女神から一転、堕天使のような扱いを受けた理化学研究所の小保方晴子さんは今、どうしているのだろうか。一連の騒動が、組織によって起こされたことなのか、それとも小保方さんらが見切り発車してしまったのかは分からないが、この事件で私が最も気になるのは彼女への報道の変貌ぶりだ。当初、若い女性研究員による画期的な発見ということでアイドル並みの扱いだったように思うが、先日の電車の中釣りでは、女性を逆手に取った週刊誌お得意の品のない見出しが躍っていた。
そうした方が売れるのかもしれないが、彼女は有名税を支払う政治家でも芸能人でもない一般人なのだ。万が一、研究者として単独でしてはいけないことをしてしまっていても、それは研究員としての今後が閉ざされるなど、何らかのかたちで罰が下されるのだから、個人的なことはそっとして置いてあげてほしい。
【飯塚 小牧】