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南海電鉄の改札でVisaタッチ決済を導入 今春から実証実験開始

2021年1月11日
編集部:飯塚 小牧

2021年1月11日(月) 配信

改札機イメージ

 南海電気鉄道(遠北光彦社長、大阪府大阪市)と三井住友カード(大西幸彦社長、東京都港区)、QUADRAC(高田昌幸社長、東京都港区)、ビザ・ワールドワイド・ジャパン(スティーブン・カーピン社長、東京都千代田区)は今春から、南海電鉄の駅改札で、Visaタッチ決済とQRコードによる入出場の実証実験を開始する。同事業は利用者の利便性の向上をはかるもので、国土交通省の日本版MaaSの普及に向けた基盤整備の支援事業に選ばれている。

Visaのタッチ決済を使用した決済シーン(Visa提供)

 国をあげてキャッシュレス化が推進されるなか、コロナ禍に伴う新生活様式で、非接触決済に注目が集まっている。ビザが提供する「Visaタッチ決済」は、クレジットやデビットなどタッチ決済機能付きカードを対応端末にかざせばカード決済が完了する。

 海外ではすでにVisaタッチが浸透しており、交通機関でも利用ができるという。国内では、Visaタッチで駅改札の入出場が可能になるのは今回が初めて。インバウンド旅客を中心に、アフターコロナを見据えた受入基盤の強化をはかる。

 今回の実験では、大阪の中心地「なんば」と関西の玄関口「関西国際空港」、「和歌山」と「高野山」を結ぶ一部の駅に決済用改札機を導入する。期間は年末までの予定。

 都度利用ではVisaタッチ決済機能のあるカードを入場時と出場時に改札にかざすと、改札通過と運賃清算をすることができる。事前決済は、南海電鉄が提供するアプリや販売サイトで企画乗車券を事前に購入し、スマートフォンに表示されたQRコードを改札機にかざすと通過可能になる。

 ビザが昨年末に開いたオンライン会見で、交通系を担当するデジタル・ソリューションディレクターの今田和成氏は、4~5年前から国内の交通事業者に働き掛けを行っていると説明。事業者はそれぞれ少子高齢化による人員不足や、キャッシュレス化対応など悩みを抱えるなか、解決策としてVisaタッチへ期待を寄せているという。

 今田氏は「Visaタッチは世界的な観光都市で導入されており、観光地の魅力アップにつながる」とし、利用者から得られるビッグデータの活用などやコスト削減など利点を強調。「究極は国内でも世界でも、旅行中に交通から宿泊、食事、買い物まで1枚のカードがあれば1日過ごせるようなサービスを目指したい」と展望した。

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