切手を貼って、そのまま贈れる「別府温泉湯の花」が登場~はなれている今だからこそ、ワンコインで、あたためたい人へメッセージを添えて~
2021年1月20日(水)配信
大分県の別府温泉で2021年1月20日(水)から、切手尾を貼ってそのまま贈れる入浴剤薬用「湯の花」の販売が始まる。
新型コロナウイルス感染症拡大防止の新たな啓発ギフトとして、別府市が立ち上げた、別府市産業連携・協働プラットフォームB-bizLINKが販売する。薬用湯の花2包入り1箱が380円(税込)で、パッケージの箱に直接120円分の切手を貼って、宛先・差出人を記入してポストに投函すれば、そのまま郵送できる。パッケージに、ひと言メッセージを記入する欄もあり、ポストカードのような使い方もできる。「はなれている今だからこそ、ワンコインで、あたためたい人へメッセージを添えて贈りませんか」とPRしている。購入はB-bizLINKウェブサイトやJR別府駅構内のWANDERCOMPASS別府で。
別府温泉薬用「湯の花」は、別府市の明礬(みょうばん)地区と湯山地区で作られ、その歴史は江戸時代まで遡る。湯の花は別府で産する青粘土と温泉の噴気ガスが湯の花小屋という製造施設の中で作用して結晶化されたものを採取して製品化される。温泉の沈殿物などを採取するのではなく、湯の花小屋という特殊な製造施設をつくり、内部で噴気と青粘土を巧みに利用して湯の花の結晶を作り出すという全国でも類を見ない貴重な民俗技術は1967(昭和42)年、市の無形文化財に、さらに2006(平成18)年3月には、国の重要無形民俗文化財に指定された。