ツアーグランプリ、2年ぶりの再開へ 海外のオンラインツアーも対象に
2021年2月26日(金) 配信
日本旅行業協会(JATA)は2月25日(木)に開いた定例会見で、優れた旅行を表彰する「ツアーグランプリ」を2年ぶりに再開すると発表した。応募期限は4月16日(金)までで、すべてWeb上で受け付ける。また、海外旅行は新たにオンラインツアー動画を選考対象に加え、一般消費者による投票も実施する。全部門の発表・表彰は、6月21日(月)に経団連会館で行う。
今回追加された海外オンラインツアー(既に応募受付終了)は、旅行会社や観光局、大使館、オペレーターなどから応募のあった3~10分程度のツアー動画を審査する。
4月1日(予定)に公式ホームページを開設し、「気に入った動画」「新型コロナ収束後に行ってみたい旅行」などの観点から、消費者に投票を呼び掛ける。アウトバウンド再開に向け、一般消費者の機運を高めることや、新しい旅のスタイルとして広く周知する狙いがある。投票期間は4月1日(木)~5月31日(月)を予定し、6月に結果をランキング形式で発表する。
同日の定例会見で、海外旅行推進部の薦田詳司副部長は、2月19日(金)で応募を締め切ったオンラインツアーについて、34団体から171本の応募があったことを明らかにし、「予想以上に多かった。コロナ禍にこれほど多くの動画が作成されていたのだと改めて感じた」と述べた。なお、投票結果とツアーグランプリの選考結果は同一とは限らないという。
今回の「ツアーグランプリ2021」は、海外旅行、国内・訪日旅行部門とも、2019年4月から21年3月末までに催行された企画旅行(募集型・受注型)、訪日旅行で実施された企画提案を選考対象とする。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、海外・訪日ツアーの大半が催行できず、ツアーグランプリも中止となったことから、対象期間を従来の過去1年間から2年間に拡大した。
全応募作品の中から国土交通大臣賞1点、部門ごとに観光庁長官賞、企画創造部門グランプリ(新設)、市場開発部門グランプリ(同)、デジタル活用部門グランプリ(同)を選出し、表彰する。