乳がんの手術をした人が周りを気にせず入浴できるように 全国かんぽの宿で「入浴着」無料レンタルを開始
2021年3月4日(木)配信
国内かんぽの宿全33施設で2021年3月8日(月)から、乳がんの手術を受けた人にも温泉を楽しんでもらえるように専用「入浴着」の無料貸し出しを始める。
乳がんの手術をした人などが周りを気にせず入浴できるように開発されたのが、入浴の際に着用する専用の肌着「入浴着」だ。ただ「衛生面を懸念して入浴着の使用をちゅうちょしていた入浴施設もあった」(日本温泉協会)という。そんななか2000年10月には、長野県上田保健所が「入浴着に付着する石けんは微量であるため衛生上問題ない」と入浴施設での使用を許可。11年1月、総務省や厚生労働省、国土交通省観光庁がユニバーサル観光の一環として「入浴着」の利用を推進するなど、入浴着を使用できる施設は広がりをみせている。
今回は入浴着メーカーのブライトアイズ(加藤ひとみ社長、東京都練馬区)の協力を得て取り組む。フロントでの入浴着無料貸し出しに加え、入浴着の実物展示や啓発ポスターの掲示も行う。今後は、乳がんのセルフチェック行うイベントなども企画する。