神田女学園高等学校、学内で沖縄修旅 SDGs軸に自然価値学ぶ
2021年3月9日(火) 配信
神田女学園高等学校(東京都千代田区)の3年生は3月1日(月)、昨年出発予定だった沖縄本島への修学旅行の代替として実施した学内のオンライン修学旅行で、企業などが取り組むSDGsを軸に、沖縄の自然価値などを学んだ。
講師には早期の観光教育の必要性を説く玉川大学教育学部の寺本潔教授が登壇した。社会全体の環境意識の高まりから「SDGsは世界の新しい目標になりつつある。具体的な内容を大学進学や就職する前に知る必要がある」と強調した。将来沖縄本島に行った際に、「歴史や自然などに目を向け、旅行しながら社会で知るべきことを理解させたい」想いも込められている。
授業では、地図にSDGsの実施内容を確認できる場所に印を付けた「沖縄修学旅行ワークブック」を用いた。
訪れたい観光地を生徒に尋ねた際には、海中道路(同県うるま市)が挙がった。
寺本教授は、同道路を17項目の1つ「海の資源を守り、大切に使おう」が学べる場所として紹介し、「サンゴ礁や、もずくなど豊かな海産資源が維持されるようすを確認できる」と伝えた。
さらに、社会では課題解決能力が求められるとし、「海苔やアサリなど海産物に恵まれていた東京の海を元に戻す方法も考えて」と促した。
生徒からは、「沖縄本島で最も綺麗なビーチはどこか」など、自然環境に関わる質問もあった。