津田令子の「味のある街」「湘南ゴールドどら焼き」――和果(神奈川県・湯河原町)
2021年3月14日(日) 配信
月に1回、エフエムciao!熱海湯河原、津田令子の「土曜旅カフェ」(第1土曜日午前9時30分―10時)の収録のために海の見える高台のスタジオに通っている。旬な旅情報や旅にまつわるエピソードなど、心地のよい音楽とともにお送りする30分の番組だ。獲れ立ての新鮮な地場産品や、地元のグルメ情報などで盛り上がることもしばしば。
今回ご紹介するのは、熱海帰りに度々立ち寄っている湯河原名物、オリジナルどら焼き和果(WAKA)の「湘南ゴールドどら焼き」だ。特徴は1枚1枚丁寧に職人さんが焼き上げるふかふかで弾力のある生地。きつね色についた焦げ色も食欲をそそる。上品な香りと爽やかな酸味の湘南ゴールドを皮ごと練り込み風味豊かに仕上げた餡を、ふわふわ食感の生地でサンドした湘南ゴールドどら焼きは、爽やかな香りとの相性が抜群で1度食べたら「もう1度」、いやさらに何度も食べたくなる。
中に入る具(餡)の種類は季節によっても変わるが、常に10種類以上。湯河原みかん、京ほうじ茶、レモン、マロン、さつまいも、栗あん、桜、バター、白あん、などだ。
湯河原駅近くの「和果」は、ピンクの看板が歩道に出ていて目を引く。階段を数段上がり、扉を開けると正面のテーブルの上にどら焼きが、ずらりと並ぶ。最近はメディアに取り上げられることも多く、訪れたときは何組もの先客でにぎわっていた。種類が豊富で初めて訪ねた人はどれを買おうか必ず迷う。
先日立ち寄ったときには、粒あんの中央にバターがサンドされている「バターどら焼き」と「桃どら焼き」を買ってみた。色合いも綺麗でフルーツの味もしっかり感じられる。お店構えのかわいらしさや見映えだけでなく、素材や材料にもしっかりとこだわり、接客も優しさたっぷりの店だ。
湯河原の店舗のほか、湯河原・箱根・小田原周辺のコンビニやスーパー、オンラインショップでも販売されているのもありがたい。
先日注文していた「湘南ゴールドどら焼き」が、ちょうど届いた。
(トラベルキャスター)
津田 令子 氏
社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。