駿府城公園の東御門・巽櫓の展示リニューアルへ 堀を遊覧する「葵舟」の運航も開始
2021年3月17日(水) 配信
静岡県静岡市は、4月1日(木)、駿府城公園の東御門・巽櫓の展示をリニューアルする。
2016年から行っている駿府城跡の天守台発掘調査などの最新の調査成果を反映し、駿府城のルーツから今に至るまでの「駿府城の一生」を知ってもらうのが目的。これに先駆け3月27日(土)からは、駿府城の堀を遊覧する「葵舟」の運航も始まり、雄大な駿府城跡と、現代静岡の街並みが融合する景観を舟上から味わえるようになる。
今回のリニューアルでは両櫓内の展示室を7つのゾーンに分け、戦国大名・今川氏の本拠地「今川館」から、徳川家康による2度の築城、幕府の聖地としての維持、さらには廃城後の活用など、駿府城が歩んできた道のりを余すことなく紹介。ゾーン2から4では、徳川家康の人生とともに歩んだ駿府城の築城過程を紹介しており、出土した大量の金箔瓦や諸外国から“皇帝”と呼ばれた家康の力を示す青銅製鯱、築城ジオラマなどが展示される。
堀を遊覧する「葵舟」の舟体は、徳川家康・今川義元の着物をイメージし、市の木のハナミズキや市の花のタチアオイで静岡市らしさを表現したデザイン。乗降舟場が東御門前にあるので、リニューアルされた東御門・巽櫓とあわせて楽しめる。