開業前の「ロマンスカーミュージアム」公開 「走る喫茶室」当時のメニュー味わえるカフェも
2021年3月29日(月)配信
小田急電鉄はこのほど、4月19日(月)に開業する開業前の「ロマンスカーミュージアム」(神奈川県海老名市)をマスコミに公開した。1階「ロマンスカーギャラリー」には、特急ロマンスカー・SE(3000形)、NSE(3100形)、LSE(7000形)、HiSE(10000形)、RSE(20000形)を展示。一部の車両は乗車し、車内も楽しめる。
高橋孝夫館長は、「近くで見るだけではなく、車内に入って旅の気分も味わってほしい」とPR。「ここを起点に小田急線沿線に旅に出ていただいたり、他の鉄道ミュージアムに出かけたり、ほかにはない企画も立案していきたい」と語った。
2階ジオラマパークには、新宿から箱根までの沿線を模した巨大ジオラマを展開。映像と照明、ジオラマの建物の光が連動し刻々と移り変わる沿線の街並みのなかを列車が走るほか、映像と音響、照明で演出するジオラマショーも展開する。
同じく2階「ロマンスカーアカデミアⅡ」には、手の動きに合わせ路線が引かれ、学校や店などが駅を中心にできていくインタラクティブアート「電車とつくるまち」や、ロマンスカー・LSEの運転台を再利用したシミュレーターなど子供が楽しめるコンテンツを集積。シミュレーターは実際の運転席から撮影した映像を使用し。運転操作機器をそのまま活用することで、本格的な運転士体験が可能だ。難易度は3種類で、当日抽選制。
入館者以外も利用できるミュージアムカフェ「ロマンスカーミュージアムクラブハウス」では、海老名駅に停車するロマンスカーや小田急の車両を眺めながら沿線食材を取り入れたスイーツなどを味わえ、タイミングによっては洗車される車両を見ることもできる。
またカフェでは、かつて、ロマンスカーで提供され親しまれていたシートサービス「走る喫茶室」当時のメニュー「クールケーキと日東紅茶のセット」を再現して提供する。高橋館長は「私はかつてロマンスカーの運転手を務めていましたが、ロマンスカーと言えば走る喫茶室という方も多く、これを楽しみに旅行に出かけられた人も多かったです。ロマンスカーでの車内販売は3月で終了してしまいましたが、カフェで懐かしい時間をお過ごしいただければ」と思いを語った。