全旅連青年部とJALが連携へ 現役CAが接客のノウハウを伝える
2021年4月15日(木) 配信
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(鈴木治彦部長、岡山県・名泉鍵湯 奥津荘)と日本航空(JAL、赤坂祐二社長)は4月15日(木)、国内旅行やインバウンド需要の回復に向けた地域活性化を目的に、連携協定を結んだ。
JALが4月8日(木)に発表した「JALビジネスキャリアサポート」で、全旅連に加盟する旅館やホテルが地域ごとに連携し、サービス品質の向上を目指す。また、研修での交流を通じ、各地域で連携強化をはかる。
締結式の冒頭あいさつで、鈴木部長は「昨年11月に青年部から提案をさせていただいたのがきっかけ。新型コロナウイルス禍の今だからこそできることを『コロナレガシー』と考えて、他の業界とお互い手を取り合いたいと思った。日本のホスピタリティ文化を継承し、海外に発信するため、日本航空さんと力を合わせていきたい」と意気込んだ。
JAL総合政策センターの中原太センター長は、「青年部連携協定を結べたことを嬉しく思う。日本航空で60年以上にわたり培ってきたノウハウやサービスを、青年部加盟の旅館やホテルの皆さんにお伝えすることで、人材育成とサービス向上に役立てていただければ」と語った。
その後に行われたJALマナーレッスンでは、現役客室乗務員の森山真千子氏が講師となって、ワークショップ形式で青年部員14人に研修を行った。
おもてなしの精神や、多様性を理解するために非言語コミュニケーションとしてジェスチャーや笑顔を用いるなど、JALの客室乗務員が普段の業務で実践している内容をレクチャーした。
マナーレッスンの受講者は、「一流のサービスについて学べる機会が得られてとても光栄。日本のお客様にも海外のお客様にも、個々人に合ったおもてなしを提供していきたいと思った」(福島県・岳温泉 お宿 花かんざし、二瓶明子社長)と感想を述べた。
同事業の第1弾は今年5月に、岩手県・雫石町の旅館・ホテルで行われる予定だ。