映画公開を記念 岡田美術館が北斎作品を特別展示
2021年4月20日(火) 配信
岡田美術館(神奈川県・箱根町)は9月26日まで、葛飾北斎の作品を展示する。
5月28日、北斎の生涯を描く映画「HOKUSAI」が封切られるのを記念しての企画。北斎の名作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」や美人画の「夏の朝」、「傾城図」を特別に展示する。劇中で実際に使用された「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の版木(アダチ版画研究所所蔵)も6月28日まで見ることができる。
担当者は、「まだ眉を落としていない初々しさが残る『夏の朝』の新妻。玉虫色に光る笹色紅を唇に施した『傾城図』の妖艶な花魁。北斎の描く“清楚美人”と“妖艶美人”を映画に登場する滝本美織さん演じる北斎の妻・コト、芋生悠さん演じる歌麿の恋人である花魁・麻雪に重ねてご覧いただくことで、より身近に北斎の世界観を感じていただける」と語る。
そのうえで「200年以上の時を経て今に伝わる作品の魅力と私たちの心を惹きつけてやまない北斎の生き様を、この春、美術館とスクリーンでぜひご覧ください」とPRした。
またミュージアムショップでは同館収蔵の同作品と「冨嶽三十六景 凱風快晴」をモチーフにデザインしたチョコレートも販売している。