関案連新会長に西元氏 「石川への誘客一致団結で」
2021年5月5日(水) 配信
石川県内の宿泊・観光施設の大阪営業所などで構成する関西石川県観光旅館・施設案内所連絡協議会(関案連、木寅恭嗣会長・日本の宿のと楽グループ大阪営業所所長)は4月14日、大阪市内のホテルで第54回通常総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、西元丈人氏(瑠璃光・葉渡莉大阪営業所所長)を新会長に選出した。
木寅会長は「新型コロナウイルス感染拡大の長期化により観光業界はどん底の状態にある。石川県も『Go Toトラベルキャンペーン』で一時は回復傾向がみられたが、再拡大に伴う停止により、最も魅力的なシーズンである冬場のキャンセルが相次いだ」と昨年の状況を報告した。
一方で「コロナ禍は、人々の働き方や生活スタイルに変化をもたらしつつある。5Gなどの新しい技術が普及すれば、いずれ新たな旅のスタイルも生まれてくるはず。ピンチをチャンスに変えようと、新たな事業に取り組む企業も出てきており、皆で知恵を絞り、なんとかこの難局を乗り切りたい」と語った。
石川県西日本誘客推進室の堂前俊輔室長は「県では、2024年春を予定する北陸新幹線県内全線開業に向けたPR戦略実行プランを今年度中に策定する。関西においても、11月に大阪で開催されるツーリズムEXPOジャパンに出展し、魅力をアピールする。新幹線県内全線開業と、25年の大阪・関西万博を最大限に生かし、基幹産業である観光業を復活させ、さらなる高みを目指していく」と県の方針を述べた。
総会では、すべての議案が承認可決された。新会長に選出された西元氏は「厳しい状況下だが、石川県へ1人でも多くの観光客に来ていただけるよう、一致団結して取り組んでいきたい」と意気込みを語った。