世界遺産からヒントを
昨年の富士山に続き、今年は6月に富岡製糸場と絹産業遺産群が世界文化遺産に登録される見通しとなった。群馬県出身者としては、故郷に世界遺産ができるのはとても誇らしい。
群馬というと「かかあ天下」で女性の気が強いと思われがちだが、由来の一つに、養蚕などが盛んで、忙しく働いている妻に代わり子供の世話をしていた夫を見た旅人が、女性の尻にしかれていると思ったというものがある。つまり、昔から女性の社会進出や“イクメン”が当たり前に受け入れられていたのかもしれない。
富岡製糸場では当時多くの女性が活躍していた。女工さんは全国から集まっていたが、「かかあ天下」の群馬の気質も影響していたのかもしれない。女工さんの労働環境も“スーパーホワイト”と注目されており、現代社会のさまざまな課題解決のヒントがある気がする。
【飯塚 小牧】