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4月期・GWの宿泊稼働状況 第4波で大きく悪化へ(九州経済調査協会調べ)

2021年5月12日(水) 配信

宿泊稼働指数の推移(全国)※5月9日時点の推計値 (九州経済調査会調べ)

 九州経済調査協会(髙木直人理事長)はこのほど、同協会が提供する「データサラダ」を活用し、2021年4月とゴールデンウイークの宿泊施設稼働状況を分析した。結果、新型コロナウイルス感染拡大第3波に伴う緊急事態宣言解除があり一時は回復していたが、4月は再び感染拡大し第4波が到来したとして、稼働が低下した。

 宿泊稼働指数は日次の空室の水準を指数化したもので、同協会が独自に推計したもの。原数値は0~100で、稼働状況が良い場合は100に近づく。

 全国の宿泊稼働指数は、4月は23・0㌽となり前月の33・2㌽を下回り、3カ月ぶりに低下した。なお、コロナ禍による宿泊稼働の悪化から1年が経過したことで、3月は前年差19・3㌽増、4月は18・0㌽増と、2カ月連続で前年を上回っている。

 地方ブロック別では、北海道・東北・北関東・甲信越などの12ブロック全地域で前月を下回り、「第4波の影響が広い地域に及んだとみられる」(同協会)。とくに東海が15・6㌽、南関東が18・5㌽、近畿が19・4㌽など、感染が広がった地域で低水準が続いている。

 都道府県別で見ると、4月は茨城県を除く46都道府県で前月を下回った。茨城県の前月比増は、「工場火災の復旧支援に伴う宿泊需要があったため」と協会は推測している。

 栃木の前月差11・5㌽減をはじめとして、千葉(同9・3㌽減)、神奈川(同9・8㌽減)、京都(同17・5㌽減)、兵庫(同15・7㌽減)、和歌山(同20・2㌽減)など、大都市の周辺地域の低水準が目立つ結果となった。

 4月29日(木)~5月9日(日)のGW期間の平均は22・4㌽と、4月1(木)~28日(水)の平均23・5㌽を下回っていた。一方で、一部では稼働の上昇もあり、ピークは5月2日(日)の47・6㌽だった。

 連休前半の指数の伸びが弱く、連休後半には大きく悪化していることから、協会は「感染拡大による外出自粛が行われた」と分析した。

宿泊稼働指数の推移(全国)

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