ANAHDの2021年3月期決算、4046億円の赤字に 貨物は過去最高の1605億円
2021年5月14日(金) 配信
全日本空輸(ANA)などを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、片野坂真哉社長)が4月30日(金)に発表した2021年3月期連結決算は、営業損失が4647億7400万円(前期は608億600万円の利益)、当期純損失が4046億2400万円(同276億5500万円の利益)となり、新型コロナウイルス感染症による旅客需要の減退により、大幅な赤字となった。売上高は同期比63.1%減の7286億8300万円、経常損失は4513億5500万円(同593億5800万円の利益)。
セグメント別の営業損益は、航空事業が4478億円の損失(同495億円の利益)、航空関連事業が36億円の利益(同181億円の利益)、旅行事業が50億円の損失(同13億円の利益)、商社事業が42億円の損失(同29億円の利益)となった。
航空事業の旅客収入は、国際線が447億円(前期比92.7%減)、国内線が2031億円(同70.1%減)だった。一方で、貨物収入は緊急物資の輸送需要の増加などを受け、過去最高の1605億円(同56.3%増)となった。
2022年3月期の連結業績見通しは、ワクチン接種の進むことで航空需要の急速な回復が期待されることから、売上高1兆3800億円、営業利益280億円、経常利益50億円、当期純利益は35億円とした。