NAA 4月、旅客数151%増の35万人 異動などで商業需要回復
2021年5月31日(月) 配信
成田国際空港(NAA、田村明比古社長)が5月27日(木)に発表した2021年4月の総発着回数は、前年同月比50%増の1万907回、航空旅客数は同151%増の35万3641人だった。初めて発出された20年同月の緊急事態宣言時から、駐在員の人事異動など商業需要が増加した。
一方、コロナ前との比較では総発着回数が19年同月比50%減、総旅客数が同90%減と低水準が続いている。
国際線旅客便の発着回数は前年同月比58%増の3553回。旅客数は同65%増の11万5131人だった。国内線旅客便の発着回数は同77%増の2318回。旅客数は235%増の23万8510人となった。
一方、国際線貨物便の発着回数は同67%増の4706回で、貨物量は同27%増の21万7309㌧と過去最高だった。とくにプラスチック製品や自動車部品、果物などが好調。
旅客便の減便で運べる貨物量が減り、貨物臨時便が多数運航された。このほか、コロナ禍での通販需要の拡大で海上貨物コンテナが不足していることも影響した。
同日に発表された5月1(土)~22日(土)までの国内線発着回数は前年同期比380・5%増の1522回だった。
田村社長は「緊急事態宣言が続くため、5月の発着・旅客数は少なくなるだろう」と予測した。