名門大洋フェリー フェリーきょうと就航 12月大阪―新門司間で
2021年6月年15日(火) 配信
大阪南港―北九州・新門司港間でフェリーを運航する名門大洋フェリー(野口恭広社長、大阪府大阪市)は5月13日、三菱重工業・下関造船所で建造中の新造船「フェリーきょうと」の命名・進水式を開いた。
「フェリーきょうと」は、同社が2002年から運航する「フェリーきょうとⅡ」の代替船となるもので、今後、艤装工事や試運転などを行い、今年12月中旬、同航路に就航する予定。
新造船は、全長195㍍、全幅27・8㍍、総トン数約1万5400㌧と、同社としては歴代最大の船となる。旅客定員は675人。車輌はトラック(12㍍換算)が「フェリーきょうとⅡ」の約1・5倍となる約162台、乗用車は約140台を積載することができる。
船内デザインでは、日本の情緒を感じさせる「古都のたたずまい」をコンセプトにした。船体の大型化に伴い、広々とした公共スペースや開放感のある展望レストラン、展望浴室、展望ラウンジなどを備える。
また、個人客のニーズに合わせ、シングルルームとツインルームを増設し、トイレ・シャワー付きのツインルームを新設。ファミリー向けの授乳室やキッズルーム、女性向けのパウダールームも新たに設けた。客室は、すべて抗ウイルス・抗菌加工を施すほか、カーペット敷きの大部屋を廃止し、ベッド化した。
このほか、旅客甲板に乗用車積載スペースを確保。電気自動車用の充電器を設置し、エレベーターを2基備えるなど、随所で利便性の向上がはかられている。