一般社団法人を設立、バリアフリー旅行ネット
10年間にわたり、任意団体としてユニバーサルツーリズムの発展に向け活動を行ってきた「バリアフリー旅行ネットワーク」(平森良典代表理事、97会員)はこのほど、一般社団法人を設立した。5月16日、東京都内で設立総会を開き、終了後は関係者を招いて祝杯をあげた。
あいさつに立った平森代表理事は「我われが目指すのは誰もが安心して旅ができる社会」とし、「観光と福祉、医療の三位一体の連携プラットフォームを線から面にし、面から地域につながり、球体になっていけるような活動を行っていきたい」と一般社団法人設立への意気込みを語った。
来賓の観光庁観光産業課の堀江直宏課長補佐は「ユニバーサルツーリズムの取り組みは今後ますます重要になってくる。観光庁では昨年、地域の受入体制マニュアルづくりを進め、受け手と送り手の両面から検討してきた。今後はいかにこれを広げていくかが課題だと受け止めている」と観光庁の取り組みを紹介したうえで、バリアフリー旅行ネットワークに対し、「ますます強力に活動を進め、ユニバーサルツーリズムの一層の促進に向けて主翼を担ってほしい」と期待した。
同ネットワークは旅行会社のほか、運輸事業者や看護師、高齢者や障がい者の外出支援を行っているヘルパーなどさまざまな関係者で構成する。今年度は、会員のユニバーサルツーリズム事業のスキルアップやビジネスメリットの構築、法人のPR活動を事業目標に掲げる。