JAL、成田拠点のLCC戦略を本格始動 コロナ後の需要に対応
2021年7月1日(木) 配信
日本航空(JAL)はこのほど、成田空港を拠点としたLCC(格安航空会社)戦略を本格始動すると発表した。新型コロナウイルスの影響で悪化した財務体質を早期に回復し、コロナ後の需要に後れを取らないよう対応していく。取り組みの一環として、春秋航空日本(SPRING JAPAN)とジェットスター・ジャパンの2社に追加融資を実施。JALグループのもう1つのLCCであるZIP AIRとともに3社でネットワークを構築し、LCC事業を強化することで、さらなる成長につなげていく。
今回、SPRING JAPANはJALグループの連結対象子会社となった。中国の春秋グループが持つ高いブランド力と販売力を生かし、中国からのインバウンド需要に応えていく。また、将来的には直行便が就航していない中国国内の地域から成田への路線拡充を目指す。
ジェットスター・ジャパンは引き続き、豪・カンタスグループと連携しながらそれぞれの強みを融合させて、日本国内の市場拡大に努めていく。
なお、2社への追加融資は2020年11月に公募増資で調達した資金の一部をあてるという。