京都府内の農林水産物の需要喚起へ お得な「京の涼風膳」売り出す
2021年7月8日(木) 配信
「京の食」プレミアムフードコンソーシアムは6月から、新型コロナウイルス感染症による影響の長期化を見据え、京都府内食関連産業の需要喚起のため「京の涼風膳」の販売を行っている。①一流料理店による、1万円相当の「御膳」や「ミールキット」②京都の酒造好適米を使用した日本酒(720ミリ㍑×2本)③高級玉露または抹茶④しば漬けなど京都府産食材を使用した京漬物セット――の4点、総額2万円(税・送料込)相当の商品が1万円(税・送料込)で購入できる。
予約期間は9月16日(木)までだが、2万食に達し次第終了となる。現在までに菊乃井本店の「京野菜の鱧鍋」やモリタ屋の「京都産すきやきセット」などが販売されており、今後もラインナップが拡充される予定だ。
京都府では、新型コロナウイルス感染症の影響により外出が制限された結果、料亭などを利用する人が減り、加工食品や高級食材の需要が低迷。また、外食(業務用)需要が回復しないため、京野菜の市場単価が落ち込み、宇治茶では在庫が増加、京の酒や京漬物の出荷数も減少している。
こうした状況に対し京都府は、府内の農林水産物の需要喚起を目的に、2021年度4月 補正予算として2億4千万円を計上。料理人と生産者が連携して開発する「京の涼風膳」の製造・支援を決定した。
主催する「京の食」プレミアムフードコンソーシアムは、日本料理アカデミーと京都府茶協同組合、京都府酒造組合連合会、京都府漬物協同組合、京のふるさと産品協会、京都府で構成する。同コンソーシアムは、7月に入り20店舗が登録したことを受け、「京の涼風膳」の本格販売に向けたPRを東京都内で実施した。