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申込多数で追加説明会、貸切バス新料金を説明(都旅協)

都旅協が2回目の説明会
都旅協が2回目の説明会

 東京都旅行業協会(駒井輝男会長)は国土交通省関東運輸局自動車交通部旅客第一課の成松浩二専門官を迎え、貸切バスの新運賃・料金制度についての説明会を行った。4月に行った説明会には定員の150社を超える申し込みがあり、5月23日に急遽追加説明会を実施。126社が集まり、業界の関心の高さがうかがえる。

 関東運輸局管轄区域の設定料金は、キロ制運賃(1キロ当たり)で大型車の上限額が170円、下限額が120円。中型車は上限額が150円で、下限額が100円。小型車は上限額が120円で、下限額が80円。時間制運賃(1時間当たり)は大型車の上限額が7680円で、下限額が5310円。中型車は上限額が6480円で、下限額が4490円。小型車は上限額が5560円で、下限額が3850円。交替運転手配置料金はキロ制料金が上限額40円で、下限額30円。時間制料金が上限額3080円で、下限額2130円。

 例えば2泊3日で大型車を1台チャーターして、東京都内から仙台・山形・蔵王方面をめぐり都内へ帰るツアーを想定すると、初日は午前7時に出庫し、午後6時にホテルへ到着したとすると、出庫前点検時間とホテル着後の点検時間を加え、走行時間は13時間。走行距離は425キロと想定。2日目はバスの運行はなく走行時間0時間、走行距離0キロ。3日目は午前8時にホテルを出発し、午後7時に都内車庫に戻ったとすると、走行時間は13時間で、走行距離は450キロと想定。仮に下限額で計算すると、時間制運賃が5310円×26時間で13万8060円、キロ制運賃が120円×880キロで10万5600円。合計で24万3660円(税別)となる。さらに身体障がい者の場合は3割、修学旅行等の場合は2割割り引きできるが、今回のケースは下限運賃額で計算しているため、これ以上の割り引きはできない。別途、高速道路料金や駐車料金、ガイド料などの実費、2日目の待機料金がかかる。

 説明会に参加した会員旅行会社からは「このバス料金ではツアーを組めない」「正規料金では難しいので、闇の業者が出てくるのでは」などの懸念が出たほか、「消費者に消費増税の便乗値上げと思われる」と料金制度変更でバス料金が高くなったことを、一般消費者にしっかり広報してほしいとの要望が多数あがった。

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